工作方式
第682话 たった一言が足りない
おはようございます。
昨日は、仕事では『誰が』+『何を』+『どうする』ということが大切だということを言いました。
今日は、たった一言が足りないことの問題について説明します。
先日、ある人から『メールを見ましたか』という電話をもらいました。
皆さんは、この言葉を聞いて、何を想像できますか。
ある人は、"その人から来た"メールを見たのかと思うことでしょう。またある人は、"今日はメールを見ましたか"という意味で捉えるかも知れません。またある人は、"ある人からの重大なトラブルに関する"メールを見たのかと思うかも知れませんね。
つまり、『あたはメールを見ましたか』という文は、『誰が』+『何を』+『どうする』という形になっていたとしても、それだけでは十分でないことが沢山あり得るのです。
『メールを見ましたか』という側の人は、自分の頭の中に、自分の環境のことが入っています。もし、日々のメールが少ない人であれば、相手もきっと少ないはずだということを前提に、『メールを見ましたか』と聞いているはずです。
そのような人は、自分のことしか考えていませんから、『メールを見ましたか』と言えば、きっと『私が送ったメールを見ましたか』という意味に伝わるはずだと思い込んでいるのです。
しかし、私には大量のメールが来ます。さらに、CCのついたメールが多いため、同じ人からのメールも沢山あるのです。従って、『メールを見ましたか』と言われても、誰からの、何のメールなのかを言ってもらわなければ、何のことなのか全く理解できないのです。
このようにたった一言が少ないために、相手に誤解を生じさせたり、不愉快な思いをさせたりすることがあるのです。
これは日本語の問題ではありません。相手のことを想定する、想像することが不足しているということです。自分のことだけを考えているから、言葉が一言足りなくなるのです。
『数十分前に私が送った○○の件のメールを見ましたか』と言って頂ければ、すぐに見たのかどうか把握できます。それなのに、たった一言が足りないだけで、その人は、自分のことしか考えていないという印象をもたれてしまうのです。
たった一言だけ言葉が足りないのは、自分中心になっているからです。皆さんも、たった一言が足りないことのないようにして下さい。
感谢。2010年8月20日