希望知道的事
第687话 海外での契約の難しさ
おはようございます。
昨日は、大きな契約の調印式がありました。
この契約に辿り着くまでには大きな困難が何度もありました。国際間の契約というのは、国内同士の契約よりも何十倍も難しいのです。
その国では当たり前だということが、他の国では通用しません。
例えば、日本では本人を確認するために、印鑑証明を出します。しかし、世界中の大半の国では、印鑑ではなくサインです。
日本では、役所から印鑑証明が出れば、その印鑑は偽りのない正しい印鑑であることが証明されます。
しかし、考えてみれば、印鑑というのは、作られたものです。全く同じように再び作成できないと考えることのほうがむしろ不自然なのです。
一方、サインというのは、その人固有のものです。そのサインが本物かどうかは、目の前で調印しなければ判りません。役所にサインを登録しておくようなものではないのです。
また、あなたの目の前にいる人のことを、あなたならどうやって証明するでしょうか。
もし、免許証を持っていたとしたら、その写真と同一だからと言うかも知れません。しかし、もしそれを海外の人に証明するとしたら、その免許証は政府が発行した偽物でないことを証明しないといけないのです。
次に、その免許証にある写真は、どうしたらその本人であるか証明できるでしょう。免許証が3年以上も前のものなら、髪型もスタイルも変化しています。
しかも、日本では住民票の有効期限は3ヶ月間です。今の住民票では、3年以上も前のことを証明できないし、しかも住民票には写真はついていません。
このようにして考えると、海外において、人物を証明するのには、政府発行のパスポートしかないということになります。
もちろん、パスポートが偽装されていないという前提となりますが、パスポートが簡単に偽装されているような発展途上国の国では、そもそもパスポートも信用できないのです。
こうなると、誰が自分のことを証明できることでしょう。とても難しいですね。
でも、こうして様々な問題をクリアーすると、とても感慨深い経験ができるものです。
感谢。2010年8月27日