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第689话 ご苦労さまの意味
おはようございます。
昨日は、年齢、学歴、経験、性別、国籍に関係なく、"お互い様"という気持ちを持てるようにしましょうと言いました。
しかし、"お互い様"という気持ちを持つということと、年上の人や、目上の人のことを敬うこととは別なことです。
日本やベトナム、韓国、中国など東アジアには、2000年以上にも渡って儒教の考え方が浸透しています。儒教は、それぞれが信仰する宗教とは別に、生活、文化として残っているのです。
それらの国々では、年上の人や、目上の人のことを敬うことは当たり前なことです。中でも、日本やベトナムでは敬語や尊敬語が存在し、敬うことの大切さが言葉でも使われているのです。
先日、ある社員から、「先日は、ご苦労さまでした。」というメールをもらいました。
この社員は、恐らく悪気があって、"ご苦労さま"という言葉を使ったのではないと思います。しかし、それは私には許されても、お客さまや年上の上司には許されないかも知れません。
単なる言葉のミスであっても、それは無知としか言いようがありません。あるいは、普段から"ご苦労さま"という言葉を自然に使っていたのでしょう。
私は、社長になっても、なるべく"ご苦労さま"という言葉は使わないようにしています。それは、私が社長でも年上の人には失礼になるかも知れないと意識しているからです。
"ご苦労さま"と言う言葉は、言わずと知れた目上の人が目下の人をねぎらう言葉です。それに対し、目下の人が目上の人には、"お疲れさま"という言葉を使います。
恐らく普通の人は、日常の中で、"ご苦労さま"という言葉を用いることはほとんどないと思います。"ご苦労さま"という言葉は知っていても、自分が上だという少し傲慢な気持ちがなければ、使うことはないはずなのです。
普段使わない言葉が、なぜ使われてしまうのでしょうか。それは、"お疲れさま"と"ご苦労さま"の違いを知らないからでしょうか。
もしそうだとしたら、普段から目上の人や年配の人に嫌な思いをさせていたかも知れませんね。このように言葉の違いでも、知っているのと知らないのとでは大変なことになりますね。
感谢。2010年8月31日